第10回活動報告(歩行動画あり)

第5回活動報告(評価表はこちらでチェック)でも報告した利用者ですが、現在はリハビリテーションを訓練場面から生活場面へと移しています。下肢装具での練習を重ね、本人が希望する装具なし歩行を目標にバンテージを装着しての練習を実施しています。しかし、日本のようには上手くいきません。色々な壁が立ちはだかります。例えば職員の不足から生活場面でマンツーマンのリハビリテーションを実施する際にはリハビリテーション室には誰もいなくなってしまう問題があります。また利用者のリハビリテーション室から利用者のお部屋まで歩行距離は200m以上あります。50mは上手に歩けても200mとなると耐久性に関しても十分な評価が必要です。さらに不整地でスロープもあります。「歩行自立」ってこんな難しいんだということと、誰のサポートのない生活の難しさを感じます。日本では気付かなかったな。

       リハビリテーション室内

         リハビリテーション 開始時 独歩

        2ヶ月後 2動作前型歩行 (3点杖+P-AFO )

      生活場面でのリハビリテーション

歩けることに職員が驚いてくれた。本人も私も目を合わせにっこり。生活場面でリハビリテーションを行なうことで、職員や同室の利用者へも「リハビリテーションをすれば◯◯が出来るかも」と希望を与える可能性がある。

       リハビリテーション開始5ヶ月後 (3点杖+バンテージ)

       リハビリテーション室から自室までの長い道のり

                スロープ

               部屋のトイレ

施設のほとんどの方がオムツを装着している。もちろん職員の数が少ないのだから仕方ないのかもしれない。だが、自分でいける能力がある方に関しては、しっかりトイレで排泄をさせてあげたい。