第12回活動報告(歩行動画あり)

JICAの「世界の笑顔のために」プログラムで日本から送っていただいた装具での歩行です。発症から約2週間で入所された利用者(病院での運動療法は未経験)です。注意散漫など問題はありますが、日々、出来ないことが出来るようになっています。今までは下肢装具がありませんでしたので、職員不足などの問題で、この利用者のように裸足での歩行が介助レベルの利用者を、タイ人のリハビリテーション助手が歩かせることはありませんでしたが、下肢装具のおかげで安全に練習ができております。他の職員の反応も良好です。

「症例紹介」

41歳 男性 1ヶ月前に脳出血
本人NEED:オートバイに乗りたい
主訴:上下肢が重い
運動麻痺:SIAS-m:1-0-2-2-1
上下肢筋緊張:2(軽度亢進)
腱反射:上腕二頭筋:1A、膝蓋腱:2
上下肢感覚障害:触覚1(中等度低下) 位置覚:0-1(中等度〜重度低下)*精査困難
健側膝伸展筋力: MMT 5レベル
握力:右35kg
ROM:左足関節背屈 5°(その他著明な制限なし)
歩行:3動作揃え型(FIM5)+3点杖  
装具:M-AFO(金属支柱短下肢装具)

   TUG: 61.33秒
   裸足:測定不可

*注意障害あり

         裸足(左足関節注目)

       装具 3動作揃え型 歩行