株式会社徳田義肢製作所、熊本機能病院様から寄贈していただいた下肢装具を装着しての歩行練習が開始されました。頚部骨折後の影響で脚長差があり、立位時に足底全面を床につけることが難しかったですが、装具を装着すると、脚長差が少なくなることもあり、立位姿勢のアライメントが向上しています。歩行スピードなどには、まだ汎化できていませんが、本人も「これがあったほうが歩きやすい」と言ってくれているので、今後も継続していきたいと思います。
症例:50代
約7年前脳梗塞後遺症
約3年前右大腿骨頸部骨折(保存療法)
本人NEED:歩きたい
コミュニケーション:可能
ADL:運動麻痺:SIAS-m 2-1A-2-3-2
筋緊張:上肢2(軽度亢進)、下肢3(正常)
感覚:触覚2(軽度低下)、位置覚2(軽度低下)
脚長差:SMD 右82cm、左87cm TMD 右80.5cm、左80.0cm
ROM:右股関節屈曲10°(それ以上で股関節外旋の代償+)
右足関節背屈-5°
立位バランス:開眼静止立位可能
閉眼静止立位不可
歩行:平行棒内 片手すり使用にて3動作歩行自立。
* 股関節前面に詰まる感じあり(本人主観)。
* 麻痺側下肢荷重に対し恐怖心あり(本人主観)。
前額面 装具なし
前額面 装具装着
矢状面 装具なし
矢状面 装具装着