装具を与えることはいいことである。歩けない人が歩けるようになるのだから。しかし、装具なしでは、全く歩けない状態を作り出すことはよくない。最終的なゴールとしては、可能な限り、装具なしでの歩行を療法士は考えなくてはならない。特に途上国では、フォローアップができない場合が多いので、装具に異常が見られても、利用者は分からず、そのまま装具を使用していることもあり逆効果の可能性も否定できない。装具に依存しないようにコントロールすることも理学療法士にとって、大切な仕事だ。